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オリジナルマドラス ・トレーディングカンパニー (日本総代理店)

手織りへの拘り

手織りの生地、これが我々のブランドの核です。
維持、開発、革新。インドにおける手織り、そしてその技術を伝える事が我々の使命なのです。
我々は家族経営の企業で、嘗ては手織り機はその数が減る一方でしたが、近年その数を3機から40機に増やす事にしました。

手織り生地/シングルウィーバー

シングルウィーバーとは、一人の職人が最初から最後まで完全なる手織り機を使用して、夫々2セットの糸を織りあげていくことを意味しています。2セットとは、経糸即ち長さ、そして緯糸即ち幅です。

スロープロセス

シングルウィーバーでの手織り生地は、至る所で散見される機械織と比較して、とても時間を必要とします。比較例としては、柄の複雑さにも因りますが熟練した手織り職人が1メートルの生地を2~3時間かけて織るのに対して、現代の機械式織機では5~10分で織ることが出来ます。
つまりは手織りでは機械式に対して、平均でも30から40倍の時間を要するということです。この事実が、昨今では非常に稀な存在となっている手織り生地の理由なのです。

我々にしか出来ない事

糸の到着から製品が我々の倉庫へ出荷されるまで、全ての工程は我々の南インドはマドラスの拠点で行います。
前述の様に家族経営であり、またこの一貫した工程に我々は大きなプライドを以て従事しています。
揺るぎない高品質製品に自身があるだけでなく、織職人や仕立て職人の労働環境、福利厚生に対しても絶大な信頼を得ています。

手織りの革新

毎シーズン、我々は新たな手織りを加えています。これは存続の危機に瀕している伝統的なインド手織り技術を、常に発達と洗練させていると言うことを意味しています。
この革新には「ウィンター・マドラス」も含みます。これは我々が開発した独自の柔らかな起毛工程を経たヘビーウェイトの平織生地です。現在は天然染めを開発しています。インディゴ染をピュアオーガニックのインディアンコットンを束染めし、織るという物です。

オリジナルマドラス トレーディング カンパニーは、家族経営です。過去には色々なことがありました。
私の祖父が1970年代初頭にトランク一杯のマドラスチェックをニューヨークに持ち込み、設立した会社です。エンパイアステートビルを望む38番街でした。今も尚同じオフィスで、米国で知られた多くのブランドにその商品を供給しています。南インドで織った生地、そしてその製品を我々のニューヨーク事務所を通じて供給していくと同時に、手織り生地のみを使用した新たなプロジェクトを立ち上げました。沢山あるマドラス生地の源泉となる話、全く異なる米国とインドの社会を紡いだ話、それらを皆様にお伝えすることが、このプロジェクトであり私の祖父の魂の宿るところなのです。

長い歴史と世界で様々な捉え方をされた「マドラス」というテキスタイルは、ある意味では正しく理解をされていないのです。
マドラスチェックの定義とは、コットン100%で糸染め、平織りで最低2色の不均一な柄、そして最も重要なのはマドラスで織られたインディアンコットンのものと言うことです。元来そして今も、最上のマドラス生地は手織りです。